2015年9月20日日曜日

CASIO G-SHOCKの電池交換、基本編

以前裏ブタの開け閉めについて書きましたが、
あらためて電池交換を最初から最後まで書いてみます。

もくじ

  1. 必要な道具
  2. 裏ブタを開ける前の準備
  3. 裏ブタを開ける
  4. 古い電池を取り出す
  5. 新しい電池を入れる
  6. 電池を入れた後の必須事項
  7. 裏ブタを閉める前の準備
  8. 裏ブタを閉める

必要な道具

たぶんこれが第一の難関です、
  • 綿棒、
    裏ブタを開けると基本的に汚れています、そのまま作業をして裏ブタを閉めると汚れを噛んで防水性に影響するので必ず汚れを拭き取りましょう。
  • 消毒用エタノール、
    綿棒につけて汚れを拭き取るために使います、放っておいても乾くので安心です、
  • バネ棒外し、
    G-SHOCKを電池交換する場合は基本的にベルトを外す必要があります、ベルトはバネ棒で固定されています、それを外すには先がY字になったバネ棒外しが必要です。
  • 精密ドライバー
    実はサイズについてはお手上げです(´・ω・`)ネットでいくら調べても精密ドライバーに規格はあってないようなものなので、実際にドライバーをネジの頭にあててみるまで正解はわかりません、なので、初めて購入するならサイズが揃ったセット物がいいでしょう。
  • 針金、
    クリップを伸ばして使ってもOK、G-SHOCKは電池交換後にリセット作業が必要で、その際に使います。
  • ミシン針、
    電池を固定しているフタを外すのに使います、
  • シリコンオイル、
    パッキンの汚れ落としと防水性のUPに使います。

裏ブタを開ける前の準備

  • ベルト(サキカン)を外します
写真を見てお分かりの通りベルト(写真ではサキカン)が裏ブタを押さえ込んでいます、
このままネジを外して裏ブタを外そうとすると、必然として裏ブタを横にスライドさせる必要が出てきます。
するとどうなるか?
  • パッキンを切る可能性がある
  • 裏ブタにくっついている共鳴板(アラーム音が出る板)との通電用のスプリングや端子が折れたり飛んでいって無くなったりする可能性がある
  • ELバックライトのコイルを動かして断線させていまいバックライトがつかなくなる可能性がある
  • パッキンの溝を壊して防水性に影響が出る可能性がある
  • それら全てが同時に起こる可能性がある。
というわけです、それでも貴方はベルト(サキカン)を外さずに電池交換しますか?

ベルト(サキカン)はバネ棒で時計本体に固定されているのでバネ棒を外す必要が有りますが、バネ棒を外すためには専用のバネ棒外しが必要です、
バネ棒外しはY字になっていてバネ棒をしっかりひっかけてくれます。

私もバネ棒外しを手に入れる前はマイナスの精密ドライバーで外していましたが、バネ棒外しと比べると作業性に雲泥の差があります、
ここは思い切ってバネ棒外しを買ってしまいましょう。
ちなみに、私が使った中でまともに使えて一番安いバネ棒外しはというと、クロノワールドのものでした。

G-SHOCKのバネ棒はテンションが強力で安いものだとY字がかけて使いものにならなかったり、短くて力が入らなかったりと結局苦労するので良い物が必要です。

裏ブタを開ける

  • ネジを緩める
ネジの頭にピッタリハマる精密ドライバーを用意したら裏ブタを固定しているネジを外します、
ネジを緩めるときは裏ブタをしっかり押さえてネジが緩んでも裏ブタが浮かないようにします、
4本ともネジがある程度緩んだら抑えた指を離してもOKです。

ネジを緩めると裏ブタは内部のスプリング等の力で浮いてきます、その時裏ブタを押さえていないとスプリングの力で好き勝手な方向に裏ブタが浮いて、ネジに斜めに力がかかって本体のネジ山を壊す恐れがあります、本体はプラスチックなのでネジ山が壊れやすいので十分注意してください。
  • ゴムシートを取り除く

裏ブタを開けると衝撃吸収用のゴムシートが入っているので外します、これはただ乗っかっているだけで取り外すのは簡単ですが、再度収めるときに備えて収まってる向きを覚えておきましょう、


なお、機種によってはゴムシートが無いモデルも有ります。

古い電池を取り出す

  • 電池を固定するフタを開ける
電池はモジュールと一体になった金属板で固定されています、一方がスナップ方式で固定されるのでその部分を外してやります。
固定箇所です、

もうちょっと別の角度から。

コの字型に折り曲げられた金属板がプラスチックに引っかかっています、プラスチックは真ん中に空間が空いているのでそこに先の尖ったものを差し込んでやればスナップ方式の金属板は簡単に外れます

ここでミシン針が活躍します。

普通の縫い針では柔らかくて刃が立たず、精密ドライバーではよっぽど細くないと刺さりません。

で、外れるとこうなります、

コの字型の金属板と受けのプラスチック部分の構造がよく分かると思います、
見ての通りプラスチック側が斜めにカットされているのではめるときは押しこむだけで良くなっています。

電池がシールにくっついているのでシールから電池を外すときにモジュールを壊さないように注意してください、
写真ではモジュールがケースから浮いていますが、ソーラーモデルでもなければすぽっとあっさりケースからモジュールを取り出すことが出来る構造なので心配不要です。

新しい電池を入れる

  • 電池押さえの金属板を固定

新しい電池を入れたら金属板を閉めますが、この時もバネ棒外しが活躍します、

金属板の固定金具部分のコの字型の真ん中部分をバネ棒外して押し込むと簡単に固定されます。

電池を入れた後の必須事項

  • ボタンの軸にモジュールの接点を正しく配置する
上の方でモジュールが浮いていますが、このままモジュールを押し込むとモジュールの接点がボタンの裏側の軸に引っかかってしまい正しく動作しません、
軸の真裏に接点が収まるようにモジュール側の接点(板状になっています)を内側に押さえて浮いていたモジュールをケース内に収めます。
ケース側に見えるのがボタンの軸で、ミシン針で抑えているのがモジュール側の接点の板です

裏ブタを閉める前の準備

  • 電子回路をリセットします。
アナログ時計と違ってG-SHOCKは電子回路で出来ているので電池を交換したらリセット作業が必要です、
リセットを行わないと正常に表示されないだけなら分かりやすいのですが、以前には一見正常に見えてやたら電池の減りが早い時があったので注意が必要です。

リセットはACと書かれた脇の奥まったところにある端子と、モジュールのマイナスアース部分を短絡させます。


  • パッキンにシリコンオイルを塗る
パッキンの汚れ落としを兼ねてパッキンにシリコンオイル(グリス)を塗ります、
塗ると言ってもベチョベチョにしては逆効果です、パット見てテカテカ光ってるけど濡れているようには見えない程度でOKです。

私は専用のオイル塗布器を持っていないので、代わりに糸くず等が出にくい化繊の不織布に高純度のシリコンオイルを塗布しパッキンを拭きとっています。
高純度のシリコンオイルを使う代わりにCRC 5-56等変な成分が入ったものを使うくらいだったら何も使わず何もせずにそのまま元に戻す方がいいです。

裏ブタを閉める

  • パッキンを元の位置に収める
パッキンを元の位置に収めます、この時ゴムシートも戻します、
私はゴムシートを入れ忘れることが多いです(^_^;)

パッキンを元の位置に戻した時、パッキンが伸びてしまって溝に収まらない時があります、その時は一旦裏ブタを置いて指で軽く押さえ、裏ブタを微細にのの字を描くように動かすとパッキンが溝に収まってくれます、
  • 裏ブタを真上から固定位置にそっと下ろす
パッキンがキチンと溝に収まったことを確認したら裏ブタを真上からそっと正しい位置に置きます、
実はここで最初の「ベルト(サキカン)は必ず外しましょう」が再び意味を持ちます。


この時ずれてしまい横にずらして合わせようとすると、パッキンが溝から外れてしまうことが有ります、
もしベルト(サキカン)がある状態で裏ブタを横から差し込んだ場合も同様で、
更に
  • スプリング等の端子を飛ばしたり折ったりする可能性があります、
  • パッキンを噛んでしまう可能性があります、
  • バックライト用のコイルを動かして断線させる可能性があります
  • それら全てが発生する可能性があります
等など確実に高い確率で発生します。

  • 裏ブタを指で押さえ込む
とりあえずネジの先端を差し込みます


その後裏ブタをしっかりケースに指で押さえます。

  • ネジを締める

最後までしっかり裏ブタをケースに抑えこんだままネジを締めていきます、そしてネジが裏ブタに着座したら指を離してOKです、
決してネジを締める力で浮いた裏ブタを押さえることはしないでください、ネジを締めすぎてネジ山を潰したり、逆に締めそこねて隙間ができたりする原因となります。

ネジを締める強さは精密ドライバーの軸を人差指と親指でつまんでキチンと締まっていればOKです、
防水は素材と構造で効いているのであって、ネジを締める強さは関係ありません、ネジは裏ブタが動かないだけの強さで締まっていればそれ以上は強く締める必要はありません。

完成

後は動作をチェックし、時間合わせを行って、

ベルトを取り付けたら完成です。

p,s
精密ドライバーはダイソーで買いました、
とりあえずのつもりでしたが、意外なことにそこそこの良いできでした(^_^;)
この中では0番がぴったりでした。